冷たいキミの溺愛。



「俺、絶対幸せにするから。毎日笑顔にさせるから、だから…俺を選んで」



俺ではなく、瑠璃を真っ直ぐ見て言ったソイツの言葉に、無意識に俺は、瑠璃の肩を抱くチカラが強くなる。



なんだよ、これ。
俺、全然余裕ねぇじゃん。



「瑠璃は、俺のことが好きだから諦めろ」



ここまできて、なんで俺は自分の気持ちが言えねぇんだよ。
なんで俺は、コイツみたいに……



「俺は、瑠璃が好きだ」



素直になれねぇの?

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