冷たいキミの溺愛。
ーーー…
「次、何乗るー?
全部回り尽くしちゃったねー。」
チェックだらけのパンフレットを見ながら
チェックの着いていないものを探す。
そして…
「…あ。」
一つだけチェックの付いていないものが。
「は?まだ行ってない所が一つあるだろ
?よし、行くか」
口元に弧を描き私のてを握ってくるこうちゃん。
いつもならこうちゃんに手を繋がれると顔が真っ赤になるが今はーーー
「…いや、あの…」
「ほら、行くぞ」
「え、や、…いやぁぁあああ!!!」
真っ赤どころか真っ青だった。
ーーーーー…
「うええぇ〜…」
口元に手を当てげんなりとする瑠璃と
「…ククッ、くくく…」
必死に笑いを堪えようとするこうちゃん。
そんなこうちゃんをギロリと睨むとこうちゃんは…
「いや、な…?
『ギャッ』とか、『ゔおおおお』ってな…?くくくっ…」
私の声マネをした。
そう、私達が唯一行っていなかった場所。それは…
「二度とお化け屋敷なんか行かない!!!!こうちゃんのバカ!!アホ!!無駄にイケメン!!!禿げろ!!」
ーーお化け屋敷でした。