嫌い、のち好き、のち愛
唇を離せば真っ赤な顔の真咲ちゃんがいて、俺は小さく笑ってしまう。
「これからもっとすごいことするのに、平気?」
そう言うと俺を恨みがましい 目で見てくる。
「が、我慢してくれてるのは知ってたんですが。い、いきなり初心者にはハードルが高いです」
「え?我慢してるの、知ってたって」
嫌な予感しかしないけど。
そう聞く俺に真咲ちゃんは真っ赤になる。
「い、言わせるんですか。だって、その、なんかあた……」
「わー、もう言わなくていい!死ぬほど恥ずかしいからやめて」
ばれてないと思ってたのにばれてたし。
俺は真咲ちゃんを抱きしめてまま立ち上がる。