嫌い、のち好き、のち愛

「私も、村上さんが初めての人で嬉しいです」


そう言うかわいい唇を塞いで、俺は真咲ちゃんの足を抱えあげた。


「俺も、意外と余裕ないから、優しくできなかったらごめんね」


そう言ってから真咲ちゃんの中に入って、繋がったら感じたことのない感情が湧き上がってくる。


「真咲ちゃん、俺、すごい幸せ」


「私もです」


ああ、ここでその天使みたいな顔で笑うのは反則だな。


真咲ちゃんと繋がってるところから熱が広がって、俺から理性を奪っていく。


「まさ、きちゃ……好きだよ」


乱れた息の隙間にそう呟く。


「むら、かみさ……私も好きっ」


痛みからなのか快感からなのか、目尻から流れた涙を舐めとって耳元に唇を寄せる。


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