嫌い、のち好き、のち愛

「よかったですね。大智さんが健康的な暮らしするようになったの雨沢さんのおかげですもんね。常備してた目の下のクマもなくなったし……くっ、くくっ」


「あ?なんだよ」


急に笑い出した大翔を大智が不思議そうな顔で見る。


「いや。太陽の下でお弁当を食べる大智さんとか、レアだったなと思って。雨沢さんの食べっぷりも意外でしたけど」


「うるせえな。真咲が行きたいっていうから行ったんだよ。お前らはいつもああいうとこにデート行ってんの?」


大智にそうふられ、大翔は少し考える。


「んー、そうですね。色んなとこ行きますけど……たすきがああいう自然があるとこ好きなんですよね。俺的には家で一日まったりとしてるのも好きなんですが。ずっとたすきに触れてられるし」


そう言う大翔に大智は呆れたような視線を向ける。



< 125 / 128 >

この作品をシェア

pagetop