嫌い、のち好き、のち愛
「お前ほんとベタ惚れな。言ってて恥ずかしくねえの?真咲にお前と似てるとか言われたけど、マジ全然似てないわ」
「え!?俺と大智さんが似てる!?ないわー。俺、チャラくないし」
「俺もチャラくねーし」
「チャラかったじゃないですか!」
ギャーギャー言いながら作業場に向かう二人。
残念ながら二人は似ている。
こと、恋愛に関しては特に。
なんせ二人とも思わぬ形でしてしまった告白をやり直している。
さらにプロポーズはベッドの上。
よーく、似ている。
「たすきのがかわいいです」
「は!?真咲のがかわいいし」
なんの話からそうなったのか彼女のかわいいところ自慢を始めてしまうあたり、やはり似ている。