嫌い、のち好き、のち愛
「大智さん、最近顔色いいですね。なんか、艶がいいっていうか」
突然、大翔にそう言われて俺は着替える手を止めた。
「そう?」
「いつもだるそうなのに、それもここんとこないですね」
まあ、それはあれだろう。
真咲ちゃんのおかげで随分、人間らしい暮らしをしてるからだろう。
「雨沢さんとなんかありました?」
大翔にそう言われ、ぎょっとして振り返る。
ニヤニヤしている大翔を見て、ちょっとイラッとした。