嫌い、のち好き、のち愛
そして食べ終わった真咲ちゃんの手を引いて、あまり人気のない公園の奥のベンチに座る。
家族連れが多いからアスレチックの方が賑わっている。
俺はふーっと息を吐いてから真咲ちゃんを見る。
もう真咲ちゃんは泣いてないけど、赤い目で俺のことを見てる。
心臓の音、うるさい。
口から心臓が飛び出しそうってこういうことを言うんだな。
「もう一回、言うけど…俺、真咲ちゃんのこと好きだから。彼女になってほしい」
そう言うと真咲ちゃんはニッコリと笑った。
「知ってました」
その衝撃的な台詞に俺がビックリする。