嫌い、のち好き、のち愛
「もう答えは知ってるはずです。夢の中で、私は何て答えてました?」
そう言われて、俺も笑顔になる。
そうだ、夢の中で……真咲ちゃんは、私もですって、この顔をするんだ。
真咲ちゃんの頬に手を伸ばして、唇に自分の唇を重ねる。
そのまま抱きしめると、真咲ちゃんも俺の背中に手を回してくれる。
「好きだよ、真咲ちゃん」
耳元で囁くと真咲ちゃんはピクリと身体を震わせる。
「真咲ちゃんも、言って。聞きたい」
「私も、好きです」
そう言われて、もう一度唇を重ねた。