Transformation-異形-
手柄の為ならば、味方さえも犠牲にする。

如何にも機関の配下らしいやり方。

「う…ぐ…」

十文字は致命的なダメージを受け、地面に這い蹲った。

巻き添えを受けた師団長は、完全に破壊されて息絶えている。

「支部長2体と引き換えか。まぁ犠牲が多ければ多いほど、手柄は大きくなる」

倒れた十文字へと歩み寄る参謀。

彼の頭を鷲摑みにし、引き摺り起こす。

最早こんな壊れかけの改造人間相手に、鎖鉄球すら必要なし。

持ち前の剛力のみで、捻り潰してくれる。

そんな慢心から油断していた参謀は。

「!?」

十文字の両腕で、腰を抱え込まれる!

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