Transformation-異形-

「そうだとも」

将軍は言った。

「機関の研究の数々を全て把握している者も、今となっては少ない。『覚醒者計画』『F計画』『MH計画』、俺は全ての研究に関与してきた」

そしてその数々の研究や計画の度に、機関に叛逆する者達が現れた事も知っていた。

「異端とは、その時代において正統とは認められないものだ。それが正しいかどうかは、時が流れて歴史が証明してくれる」

「…まるで自分が正しいみたいな言い草だな」

十文字の言葉に。

「医学の歴史も、人体実験と犠牲者の歴史だ」

さも当然の如く。

将軍は言い放った。