Transformation-異形-
その想いを胸に
闇の中、声が聞こえる。

「将軍が廃棄された」

「機関唯一の草創期メンバーである将軍までもか」

「フン、所詮は古株である事に胡坐をかいていただけの男か」

「口が過ぎるぞ、『提督』」

「だがこれで、機関はいよいよ我々へと世代交代する訳か」

「そうだ『司令』、老人達の指図に従う必要はもうなくなった。これからは我らが機関を動かしていく」

「『博士』も思う存分、そのメスを振るうといい。時代遅れの脳改造など捨て、脳味噌などこそぎ出して、機関に生涯忠誠を尽くす人工頭脳を詰め込む方式に変更しろ」

「言われずともそうするわ、『元帥』」

「結構、将軍らなどおらずとも、機関は永劫に存続し続ける。機関が壊滅する事など、永久に有り得んわ…」

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