Transformation-異形-
「考えられるとすれば、ただひとつ」

本城は呟く。

「時空連結システムはこの一基だけではなく、世界のどこかに他にも存在して、別の世界同士を繋いでいる…機関の侵略計画を遂行する為に」

「つまりその計画を進めている機関の生き残りが、どこかで糸を引いているって事か」

歯噛みする十文字。

…わかっている。

わかっていたのだ。

戦いを続ける中で、そんな気はしていた。

どんなに終わりを繰り返しても、この戦いに本当の終わりなど来ないのではないかという事を。

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