Transformation-異形-
「改めて問う。貴方はどうする」

真琴が言う。

「無理強いはしない。このまま隠遁生活を送り、人目につかないように人生を終える事も選択肢…しかし、その力をどう生かすか、どう殺すかは貴方次第」

「……」

拳を握り締める10号。

既に人には戻れぬ体となってしまった。

皮膚も、骨も、臓器も、血さえも、もう人間のものではない。

このまま人生を送り、どんな終焉を迎えるのか。

まともな老いさえ迎えられないに違いない。

このままひっそりと、1人生き続けるのもいいだろう。

だが。

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