Transformation-異形-
「化け物として人里離れた地を終の棲家とするくらいなら」

10号は本城達を見た。

「俺は人間として、化け物達と戦う人生を選ぶ。『人間』としての誇りを捨てない為に」

「…よく言ってくれた」

本城が10号に握手を求める。

その手を力強く握り返す10号。

「…なら名前を教えて。『10号』なんて番号じゃなく、私達の仲間となった証に『人間』としての名前を」

「俺は…」

10号は呟く。

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