Transformation-異形-
為す術もなく落下していく本城。

しかし。

「馬鹿め」

呟いたのは、戦いを見ていた真琴だった。

「本城 隼人は私が自ら改造したMHだぞ。たかが見張り役の改造人間に後れを取るような性能に、私が仕上げると思ったか」

真琴の言う通り。

「!!!!」

本城は落下途中でビルの壁面に五指を食い込ませて踏み止まる。

そして、足の爪先を壁面に突き刺すようにして、垂直の壁を駆け登っていく!

「何っ!」

予想外の動きに驚愕する蜘蛛男。

…真琴は再び呟く。

「はじまりの男、本城 隼人。彼は最強の改造人間だ」

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