Transformation-異形-
鎖鉄球の着弾点を飛び退いた真琴。

地響きを立てて、鉄球は地面にめり込む。

もし回避しなければ、真琴の体があの場に埋もれていた。

戦慄を禁じ得ない。

そう考えていた真琴の体内のCPUが、アラートを出す!

直後!

「ふんぬ!」

岩石の棍棒が、真琴の背中を打ち付けた!

衝撃値、5トン!

真琴は地面に叩き伏せられる。

「何とか間に合ったわい、この男爵を出し抜こうったって、そうはいかんぞ」

まるで石の彫刻のような姿の男が、棍棒片手に言った。

「エジプト支部長の…男爵か…」

這い蹲ったまま言う真琴。

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