Transformation-異形-
その這い蹲った真琴の首目掛けて。

「!!」

戦斧が、大鎌が振り下ろされる!

危うく断頭される寸前だった所を回避し、真琴は距離を置いて着地した。

「貴様ら!」

参謀が怒鳴る。

「少佐!師団長!抜け駆けする気か!」

そこに立っていたのは骸骨のような痩身の男と、絶縁鎧を身に纏った中世の騎士のような男だった。

「イタリア支部長の少佐に、トルコ支部長の師団長まで…」

現在残っている機関の有力な支部長が、この場に一堂に会していた。

どれも改造人間として、MHのボディに改良を施した強化型の肉体を持つ。

いわばMHの次世代型だ。

最初期の真琴のボディでは、太刀打ちできる相手ではない。

それが4体も…。

< 78 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop