Transformation-異形-
「よく持ち堪えた方か」

5トンもの鎖鉄球を振り回す参謀。

真琴は立ち上がる事すらできずに、地面に這い蹲る。

「とはいえ、やはり旧型。性能の差は埋め難い。最早ここまでだな」

師団長が戦斧を振り上げる。

誰がトドメを刺すか。

既に4体の間では、そんな雰囲気になりつつある。

「繰り返し言うぞ」

参謀は鎖鉄球を振りかぶった。

「早い者勝ちだ!」

放たれる鎖鉄球、振り下ろされる戦斧。

どちらが先に真琴の身に到達するか。

それらを。

「ぬぅ!」

変身した本城が、十文字が飛び込み、しっかりと受け止めた。

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