Transformation-異形-
十文字が言った瞬間。

「!!!!」

参謀が引き摺り戻した鎖鉄球が、十文字の目の前に落下した!

まるで隕石でも飛来したように、地面にクレーターを作る鎖鉄球。

「遊び相手をしてやっているのはどちらか…弁えさせてやるぞ、ミスクリエーション」

…そんな事、言われずとも弁えている。

真琴を死に追いやった、4体の支部長達。

彼らの性能が十文字を上回っているのは、他ならぬ十文字自身がよく理解している。

だが、性能ではない。

数値ではない。

数字やスペックなど無視して、堪え切れない感情が十文字を揺り動かしていた。

何故なら、彼もまた『人間』だから。

心ある、感情を持つ『人間』だから。

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