殺人事件と雪ウサギ
「あたしね、犯人に首を絞められてる時に、もがいてるうちに手が犯人の服の中に入って、犯人の家の鍵を掴んだのよ。
無我夢中だったから、鍵だってわかったのは殺された後だったんだけどね。
死んでからも鍵を握ったままだったんで、犯人は手首ごと持っていったの」
「犯人に、切られたんだねっ?」
「そーよ」
「あ、あのさ……その……」
「だから何!?」
「手首は、見つかっていないの?」
「ないわよっ! だからっ?」
「てっ、手首はっ、この近くにあるかもっ!」
「犯人に遠くに捨てられちゃったでしょ」
「いや……それはないと思うよ」
「何でよ?」
無我夢中だったから、鍵だってわかったのは殺された後だったんだけどね。
死んでからも鍵を握ったままだったんで、犯人は手首ごと持っていったの」
「犯人に、切られたんだねっ?」
「そーよ」
「あ、あのさ……その……」
「だから何!?」
「手首は、見つかっていないの?」
「ないわよっ! だからっ?」
「てっ、手首はっ、この近くにあるかもっ!」
「犯人に遠くに捨てられちゃったでしょ」
「いや……それはないと思うよ」
「何でよ?」