殺人事件と雪ウサギ
「………」

「………っ」

 人の目をじっと見ているってことに耐えられなくって僕は顔を伏せた。

 夏憐が怒ったのが気配でわかった。

 目をそらしたままランドセルを手に取ったその時……

「きゅーーーっ!」

 雪ウサギの悲鳴が響いた。
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