殺人事件と雪ウサギ
「熊だーっ!」
雪ウサギが叫んだ。
「違うわよバカ。氷室だって言ってるでしょ」
「ひ、氷室さん? は、はじめまして」
僕は洞穴の奥に頭を下げた。
もさもさしたものは藁の塊だ。
てことは、みのを着た人影だ。
「ジェラシーでも何でも眠らせている場合じゃないわよ。
人の名前じゃなくって、ほらァ……
洞穴の中って一年中涼しいからさ、冬の間に湖の氷を切り出して保存しておくの。
天然の冷蔵庫よ。
冬の氷が夏まで解けないの」
「あっ。それならテレビで見たことあるよっ」
雪ウサギが叫んだ。
「違うわよバカ。氷室だって言ってるでしょ」
「ひ、氷室さん? は、はじめまして」
僕は洞穴の奥に頭を下げた。
もさもさしたものは藁の塊だ。
てことは、みのを着た人影だ。
「ジェラシーでも何でも眠らせている場合じゃないわよ。
人の名前じゃなくって、ほらァ……
洞穴の中って一年中涼しいからさ、冬の間に湖の氷を切り出して保存しておくの。
天然の冷蔵庫よ。
冬の氷が夏まで解けないの」
「あっ。それならテレビで見たことあるよっ」