つるの恩返し
あの人にどうしたら、恩返しが出来るだろう。


羽が疲れてもう動かせなくなった。

あの人に言われたように、罠に気をつけ降り立つ。

怪我をした脚が痛んだ。


仲間はとうに先に行ってしまったようだった。


「あの方の役に立ちたい…」


そう心から願った時、あたりに眩い光が満ち溢れた。

光が少しずつ落ち着き始めた時、光の真ん中に人影が見えた。
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