つるの恩返し
『こんにちは?初めまして?かな?今の一部始終を見ていた…神様です…』


そこにいたのは眩い光を放ちながら優しく微笑む女性だった。


「神様…?」


『そう、神様。八百萬神の中の1人。あなたの強い願いが高天原まで届きました。あなたの願いを叶えて差し上げましょう』

「ホントですか?!でも、どうやって…?」

『あなたを人間にして差し上げましょう』

「に、人間に?」

『そう。人間に。でも、一つだけ条件があります。彼にあなたが鶴だとバレてはいけません。もしバレてしまったら、あなたはもう二度と人間にはなれません』

「バレないこと…」

『出来ますか?』

「はい!彼に…恩返しがしたいのです!」
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