つるの恩返し
『では、あなたを人間にして差し上げましょう。ここから、彼の家まで飛びなさい。次に降り立ったとき、あなたは人間の体になっています』


そういうと彼女は微笑んだ。


「あなたのお名前は?!」

『わたくしの名は……』


"困ったらお呼びなさい"


そう言うと彼女は消えてしまった。

気がつくと雪がしんしんと降る雪原に立っていた。

翼の疲れはもう無くなっていた。


彼の家を目指し飛び立った。

家は神様が教えてくださった。
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