つるの恩返し
懸命に飛んだ。


そして、彼の家を見つけた。

神様が言ったとおり、彼の家まで飛びきり、降り立った。

その瞬間私の体は光に包まれた。

そして、光が消え去った時、私の体は人の形になっていた。


ズキンッ


「痛いっ…」


罠にかかった足の痛みが増した。
足には血が滲み、体はかじかんでいた。

彼の家の扉に触れる。

こん…こん…

遠慮気味に戸を叩く。


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