おあずけ
15分後。

圭人が来た。

高校を卒業してすぐ車の免許を取った圭人は、勿論車で迎えに来た。


「お前、何が欲しい?」


車に乗っていきなり聞かれた。


「んー秋物の服が欲しいかなー。」

「ん、了解。」


そう一言だけ言って車を走らせた。


「あ、ご飯はこっちで勝手に予約させてもらったから。」

「よ、予約!?た、高いんじゃ・・・。」

「はは、大丈夫だよ。お前の知らないとこから金が湧いてきたのー。」

「は、はあ・・・。」


私は圭人の知らないところがあると分かって、少しモヤモヤした。
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