蝶鬼姫物語

[び、病院に行かなきゃ]
私は家を出た
私はなぜかとても落ち着いていた
[あの、母が事故に遭ったと電話が]
私は看護師さんに聞いた
[お母様のお名前は？]
[花野柚希です]
私はそう答えた
[え、花野柚木さん？こ、こっちですよ]
看護師さんは私に同様しながらも案内してくれた
でも、そこに居たのは白い布をかぶった冷たい母だった
私はそれ以上動けなかった
あまりにも突然の事だった信じられない事だ
[え、これなんですか？]
私の瞳からは涙が出ていた
[母が死ぬ？なんで？なんで？]
手がとても冷たい
[死んでるの？]
私はその日は泣いた、もう泣けないだろうってくらい泣いた