眠れない女総長


杏樹-side-


はぁはぁはぁ


杏歌、どこに行ったんだ?


玲が教室から、いなくなってた。


杏歌といるのか?




元々、杏歌は、生まれつき体が弱かった。




ちょっと、走っただけでも発作が起きる。




そのため、舞光の幹部以上は杏歌の体を心配して、薬を持ち歩いてるんだ。



本当ら、喧嘩だってできない身体のはずなのに
体力をつけて、3ヶ月だけいなくなった時だって、強くなって帰ってきた。



でも、喧嘩の後は必ず発作が起きる。


でも、喧嘩中は総長として涼しい顔をして立っている。



本当は、息が苦しくて立ってるのも辛いはずなのに・・・・・・・・・


だから、俺もそんな杏歌の背中を守れるように、強くなる決意をした。




いまだに、杏歌には全部がかなわないよ?


仲間を思う強い心も、誰もが目を奪われるようや容姿も、総長として堂々と立ってする喧嘩も
そして、何よりもみんなを惹きつけるような仲間からの信頼。



どれもが、かなわないけどそれでもいいんだ。


そんな、彼女の後ろを守れるのなら。
































昔のことを思い出していたら声が聴こえた。








玲「杏歌や杏樹の闇は、俺達じゃ救ってやれてない。俺達は、杏歌や杏樹に救われたんだ。
だから、今度は俺達が返すばんだから、、、
光龍に杏歌や杏樹を取られそうで怖いとおもってるんだよ・・・・・・」



『!!』




玲・・・・・そんなこと思ってたのか?




俺は、玲達にどんだけ救われたと思ってる?




馬鹿だなぁ。みんなは、、、、、、、、






そんなこと考えてたら、杏歌の声が、、、




杏歌「〜〜〜〜〜〜〜



でもね・・・・・?



あたしたちが、こうして前に進もうとしてるのは、紛れもないみんなのおかげだよ。

逃げたくなったときは、みんなが背中を押してくれた。


杏樹だって、そう思ってる。










































そこにいるんでしょ?

・・・・・・・・みんな。」









え!?気づかれてる?



でも、みんなって?






俺の他に誰かいんのか?






氷「いやぁ〜〜バレちゃったか。



さすが、あーちゃんだね。」





真「本当だぜ!





これでも、気配消してたのによぉ〜」




玲「お前ら、教室にいろって言ったのに・・・・・・・」



マジか・・・




俺が鈍くなった?




杏歌「はぁ〜〜杏樹も出てきなさい。」




杏歌には、バレるよなぁ〜



ヒョイッ



『俺も、気配消してたのに。』



玲「お前ら、いつからいたんだよ。」



氷「僕たちは、杏歌の迷惑だったってとこから!」



『俺は、玲の光龍に取られたくないってとこ。』




玲「さいあく・・・・・」









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