眠れない女総長



雪「ちょっ!ちょっとまって、
舞光って世界№1のとこ!?」


『あぁ、そうだ。』


陽「副総長つーことは、舞葉なのか!?」


『そーゆことだな。』


そして、少しの沈黙。


「「マジかっ!」」


雪と陽が声を出した。


霧「じゃあ、総長の舞花の素顔見たことあんのか?」


いや、目の前にいるし。


まぁ、眼の色違うけど


『あぁ。舞光の奴らは知っている。』


眼の色は知らないけど。


霧「じゃあ、あのとき隣りにいたのって。」


『んっ?総長にあったことあんのか?』


霧「あぁ。中3の頃に、


俺、その時親が離婚して


親父の方に、引き取られたんだよ。


すごく、優しくしてくたんだ。


でも、ある時から家に帰って来んのが遅くなってきた。



俺は、親父に内緒で夜の街に行くようになったんだ。



そしたら、見ちまったんだよ。



親父が、俺の2つ3つ変わらない歳の人と


ホテルの中から、出てきたんだ。


その時に、聴こえたんだ。



「また、一緒に行こうね!」


「あぁ。俺、美宇(ミウ)がいて良かったよ」


俺は、その会話を聴いて


最近、帰りが遅くなったのは、コレでだったんだって。



そして、俺は暴れたんだ。


信じてた親父に裏切られた気分で、

つっかかってきたやつをボコボコにして、

意識が無くなるまで殴り続けた。


そのときに、聞こえてきたんだ。


舞花「そいつ、それ以上殴り続けたら死ぬよ。」


舞葉「無駄な喧嘩は、やめろ。」


霧「なんで、お前にそんなこと言われなくちゃいけない。」


舞花「目の前で、暴れてる奴がいたら止めなくちゃいけねーんだよ。分かったか、糞ガキ。」


舞葉「おい、糞ガキそいつを離してやれ。」


霧「離してやるけどな、俺は糞ガキじゃねぇ!」


舞花「だったら、糞ガキって思われないように、守る仲間を作れ!」


舞葉「そうだ。無駄な喧嘩じゃなく、仲間を守るために喧嘩をしろ!」


霧「分かったよ!守る仲間ができたら、お前にまた会えるか!?」


舞花・舞葉「「あいたいって願ってたら、いつか必ず会えるよ。」」


そう言って、あいつらは、暗闇に溶け込んでいった。


その後、光龍に入りあいつらが舞光の総長と副総長だと知ったんだ。」




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