窓ぎわの晴太くん
里子はもう引き返せないほどに晴太を好きになっていた。
頭をポンポンされた・・・
漫画やドラマではよく目にした頭ポンポン・・・
里子は廊下に立ち尽くし、もう一度晴太の手のそして指の感触を思い出した。
そして、急に我に返り、周りをくまなく確かめる。
よし、おばちゃん達には見られていない。
こんな幸せな時間をもう否定されたくないもの・・・
里子はいつもの里子に戻り、今日の仕事を元気に頑張ると心の中で誓った。
だって・・・
一日頑張れば、晴太さんとデート??
里子は誰もいない廊下で一人で真っ赤になっていた。