ワケあり姫と俺様王子
学園生活

猫被ってますが?


〜るう〜

「やべっ!宮城さん通ったぞ!!
今日もかわいいなぁ」

「まさにこの学園の姫だよな~」



…登校2日目なのになにこの騒がれようは。
またあの生活の始まりか。
めんどくさいなぁ。


ガラガラガラッーーーー

まだ慣れない教室のドアをあけた。


「み、宮城さん?だよね??俺宮城さんと
同じクラスうれしーなぁ!」

『本当っ?名前なんて言うの?私、あなたと
友達になりたいな!』


…なんて思ってるわけないけど
離れてなんて言えっこない。


学校での私は笑顔を振りまいて、誰にもでも
優しくている。面倒なことに巻き込まれたくないし。
でもあまり人とは深く関わらない。

適度な距離を保つのが1番安全だもの。



私は、目立つことなくただ、
平和に高校生活を送りたいだけ。

あのころみたいになりたくないの。


< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop