ワケあり姫と俺様王子
学園生活
猫被ってますが?
〜るう〜
「やべっ!宮城さん通ったぞ!!
今日もかわいいなぁ」
「まさにこの学園の姫だよな~」
…登校2日目なのになにこの騒がれようは。
またあの生活の始まりか。
めんどくさいなぁ。
ガラガラガラッーーーー
まだ慣れない教室のドアをあけた。
「み、宮城さん?だよね??俺宮城さんと
同じクラスうれしーなぁ!」
『本当っ?名前なんて言うの?私、あなたと
友達になりたいな!』
…なんて思ってるわけないけど
離れてなんて言えっこない。
学校での私は笑顔を振りまいて、誰にもでも
優しくている。面倒なことに巻き込まれたくないし。
でもあまり人とは深く関わらない。
適度な距離を保つのが1番安全だもの。
私は、目立つことなくただ、
平和に高校生活を送りたいだけ。
あのころみたいになりたくないの。