私は一人じゃない

第４話
僕達の将来

桜は、翔にプロポーズをした、その後二人は、今の家を売り、新居に引っ越して新生活をスタートさせた。
初めは、慣れないことが沢山あって、大変だったが、時間がたつに連れて、桜の心の鎖が溶け初めて、笑顔が増えてきた。
桜が満開になり、二人は夫婦になった。鳥のさえずりや、桜の木漏れ日が二人を祝福していた。

第５話、

私は、一人じゃない

桜は、ずっと一人で生活してきた、そのため、内気な性格だった、翔との出逢いが彼女の生き方を変えた。
｢ 私は、ずっと一人なんだ、レイプされて、人形のように扱われて、天涯孤独なんだ、生きる資格なんか私の中に存在しない｣と、自分を塞ぎ混み、殻にとじ込もってきた。
しかし、今は、普通の生活をしている。
私は、自由を手に入れたんだ、もう一人
なんかじゃない、今の私は、幸せだ。
そう、私は一人じゃない。
そう自分に言い聞かせて、本当の桜を見つけた、ずっと幸せな人生を夢見て、今日も、私は、新しい家族と生きている。

エピローグ

自由と解放の 翼

新しい家族が増えて、名前の通り、桜の心に満開の桜が咲き誇った、自由を手に入れ幸せな家庭を築いた桜の背中には、解放の翼がはえている。人には見えないけど、彼女が作り出した勇気の象徴なのだ。
今日も桜は、家族のために、笑顔で帰りを待っている。
桜の花びらが窓からひらりと1枚舞い込んだ、桜は、それを包み込むように拾いあげ、そっとリビングに飾り、家族の帰りを待ちながら、夕飯の支度を始めた。