白衣の王子様
「ごちそうさまでした。
すごく可愛いお店で、
料理もすごく美味しかったです。」
結局レジでお金を出そうとした手をそっと牽制され、
朝野先生にご馳走になってしまったのだ。
「そんなに喜んで貰えて嬉しいよ。
また藍原と一緒に来たいな。」
さらっとお誘いをしてくる朝野先生に、おもわず
「はい…。」
と答えるしかなかった。
しかもあの質問の答えは貰っていない。
なぜ朝野先生が私と!?
真白の頭は混乱するばかりだった。