白衣の王子様
「ん…?あれ?ここは?」
真白が目を覚ました。
夏樹はほっとし、状況を説明する。
軽く頬を撫で、部屋をあとにした。
それからの外来は身が入らない。
真白の事ばかり考えている。
強引にメールを送り、
約束を取り付けた。
早く真白に会いたい。
焦る気持ちとは裏腹に医事課の双葉さんに捕まる。
「先生〜、上がりですか?
良かったらご飯でも一緒に行きません?」
「今日は予定があるんだ」
「それじゃ、今度絶対一緒に行きましょうね!」
「予定が合えば…な」
双葉さんを振り切り、
急いで仕事を切り上げた。
今日ホットコールが鳴らなかったのは本当に良かったと思う。