白衣の王子様
その瞬間、真白は泣き崩れる。


「ナツくん…ナツくん!
会いたかったよ!
何で急に居なくなったの!?」

「ごめんな。 親父の急な転勤で
さよならも言えずに。」


朝野先生もとい夏樹は泣き崩れた真白をゆっくりと抱きしめる。


「真白、昔からずっと好きだった。」

「私もナツくんがずっと
忘れられなかった。」

「真白、もう離れない。」


そんな言葉と共にキスが降ってくる。
どんなキスよりも甘くて、
心が一杯になる。


やっと会えた…
ナツくん…
< 29 / 109 >

この作品をシェア

pagetop