白衣の王子様
夏樹side
時間があったから真白の病室に
様子を見にいく。
もう眠ってるだろうか。
ガラッ
「!?」
部屋はもぬけの空だった。
どこ行った!?トイレか!?
探しに行こうとドアに手を掛けると
勢いよくドアが開く。
「あ…」
息を切らした真白だった。
何で息が切れてんだ?
「何してたの?」
「迷子の子供を
部屋に連れて行ってて…」
「とりあえずベッドに座って
落ち着いて。」
真白をベッドに座らせ、おてごに手を当てる。
熱は無さそうだ。
「部屋にいないからびっくりした。」
「ごめんね。でも可愛かったよ。
子供欲しいなって思っちゃった。」
ベッドに横になりながら
照れて言う真白はすごく可愛い。
疲れたのかすぐに眠ってしまった。
「まさか真白がそんな風に思ってたなんてな。
おやすみ。愛してるよ。」
そっとキスを落とし部屋を後にした。