白衣の王子様

いつもの事ながら一晩中
優しく優しく夏樹に愛される。


ナツくんは、双葉さんがいるのに
平気で私を抱けるの…?


それとも双葉さんの言葉は
違うって期待してもいいの…?

ねぇ、教えてよナツくん。


気付かれないようにそっと涙を流した。


ナツくんが起きる前に
腕の中から抜け出し

「仕事を思い出したから帰ります。」

とメモを残して家への道を
目に焼き付けてゆっくりと帰った。
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