無神論者の願い
「具合、どうだ?」
「...手術しないとヤバいって。神様がいるから治療頑張れたとか言って、手術だけは怖くてできなかったんだよね...。」
不安そうに微笑む光を、僕は無意識のうちに抱きしめていた。
「え?神沢くん...、どうし...」
「手術、頑張れ。神様なんかじゃなく、僕がついてる。」
「ありがとう、神沢くん。私、頑張るね。あ、でも、私が危ないときは、私の代わりに神様にもお願いしてね?せっかく信じれるようになったんだから。...約束!」