無神論者の願い
「それは君だけだろう。僕は死なない。現に今生きてるじゃないか。」


「神沢くんって夢がないね。あ、神様とか信じないタイプでしょ。」


「神なんてこの世にはいない。」


「んー、じゃあ、死後の世界も信じないてないの?」


「当たり前だろう。幽霊なんて存在しないし、人は死んだら火葬されて終わりだ。」


僕がこう言うと、


「つまんないなー、あ、神沢くんみたいな人のこと、無神論者っていうんだよ。私の好きな本に書いてあった。普通の人はもっと軽いんだけどなぁ〜。あ、またね!!」


と言いながら教室に向かって歩いて行った。
< 4 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop