たすけて、みひろん!



それから城田くんと城田くんの部活友達が加わり、4人でワイワイとお昼を食べた。

みんなで食べるご飯は美味しいっていう理由が、よく分かるひとときだった。

いつもいつも1人で食べていたお弁当の味と、こうしてみんなで食べるお弁当の味は違っていて。

誰かとこうして楽しく食べるご飯は1人で食べるより何倍も美味しかった。


「このあと飯盒炊爨だよー、どうする?」

「いや、どうするって何がだよ」

面倒くさそうに言う友達に、素早く突っ込む城田くんのやり取りが面白かった。

「飯盒炊爨かぁ、確かカレーも作るんだよね?」

作ったことないのかワクワクしている吉野さんに、そうだよと答える。

「楽しみだなあ。私、かまどやるんだよ!

美乃ちゃんはどこの係なの?」


< 107 / 284 >

この作品をシェア

pagetop