たすけて、みひろん!
吉野さんの頬から手を離して、顔を洗いに出ていく。
外には少しだけクラスの女子がいて、先生も何も言わなかった。
まあ、女の子って髪結んだりとかでそれなりに時間かかるし、それを分かってるから強く言えないみたい。
夜遅くまで起きてるのは指摘できるけど。
早起きは良いことだから余計に注意しないみたいで。
自由にできるから楽だった。
「あ、白雪さんおはよう」
いきなり声をかけられて、顔を拭きながら声のした方を向く。
そこには、恐らくクラスメートと思われる人物が立っていた。