たすけて、みひろん!
そのうち前の方を歩いていた鈴木くんと宮島くんが城田くんを呼んだ。
軽く返事をした城田くんは走って2人の方へと行く。
「疲れたら呼べよ〜、荷物くらいなら持つから!」
去り際にそう言ってくれた笑顔に、思わずキュンとしてしまったのは内緒。
キュンとしただけだ、私が好きなのは翔也くんだし。
そう思うと、ふとベッドに横たわる翔也くんのことが思い出された。
翔也くんが入院したのは5月頃で、野外活動には行ってない。
そういえば、5月の時点でもうイジメられていたんだっけ。
あんなに優しい人なのに、なんで目をつけられちゃったんだろうと思う。
顔だって格好いいし、性格だっていいはずだ。