たすけて、みひろん!
ハイキングだけのためそんなに荷物は重くないけれど、荷物持ちにされて気持ちは重い。
こういうことがあると、来なきゃよかったなとか思ってしまう。
いつもこういう時を狙ったようにやって来てくれる吉野さんは、
瀬戸さんと一緒にもう少し前を歩いている。
私のクラスは1番最後にスタートしたため、後ろには他のクラスの人もいないし、
私自身が後ろの方に行ってしまっていたためクラスメートすらあまりいない。
先生に見つかるとダメだと分かっているから、後ろの方になってから荷物を渡してきたのだろう。
ちなみに先生はクラスの1番前にいる。