たすけて、みひろん!
静川さんたちは私が置いた荷物をとっていたため、私と吉野さんより後ろを歩く。
先程とは反対で、また転ばされる心配がないから安心だ。
さっきは押されたんじゃなくて、下を向いていたところいきなり止まられた。
いきなり止まられて、その上ぶつかった私を払うように腕を振り、
周りから故意だと思われないように私を落としてきた。
そういうところに関してはすごく頭が良くて、少しだけ尊敬する。
「美乃ちゃん疲れてない?もうすぐ着くけど荷物持つよ?」
吉野さんは声をかけて手を差し出してきた。
「あ、大丈夫、そんなに疲れてないから」