たすけて、みひろん!



助けてなんて言わないけれど。


私が頷いたのを見て、みひろんは満足そうに微笑むと、

「じゃあ明日、お昼もついでに食べて行きたいから、お昼代と美容室や服買うためのお金持ってきてね」

そう言ってから明日が楽しみだと呟いた。

鼻歌なんて歌いながら明日が来ることを待ち望むみひろんを横目に、私は作業を再開する。

一方みひろんは私の手伝いのため、やることもなく鼻歌を歌っていて。


「副代表、仕事しろよ!」

と近くにいた人たちに怒られていたのは言うまでもない。

仕事しなきゃ怒られるに決まってるんだから、仕事探すか、とりあえず鼻歌なんて歌わなきゃいいのに。


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