たすけて、みひろん!
午前授業が終わって、今日はさすがに静川さん達から呼び出されなかったから、みひろんと並んで帰る。
目立たないようにとか気にせずに帰るのは楽だ。
みひろんに手を引かれてオススメだという場所で昼食を食べて、それから美容室に入る。
髪型の詳しいことなどを話すのはみひろんに任せてもらった。
怖いわけじゃないんだけど、なんとなく目をギュッとつむる。
目を開けたのは全部終わった時、女の綺麗な美容師さんが、「終わりましたよ」と声をかけてから。
ゆっくり目を開けると、鏡の中にいる私をマジマジと見た。
前よりも短くなった前髪は、眉毛にかかるかかからないかくらいの長さになっていて、後ろ髪も少し軽くなった。
「わぁ、似合ってる!やっぱ短い方がいいって!」
みひろんは嬉しそうに跳ねると、持っていてくれた荷物を返してくれて会計を済ます。