たすけて、みひろん!
短くなると少しだけ景色も違ってきて、見通しがよくなるし風が通る。
風に煽られる前髪が気になって何度も手で髪をとく私を、みひろんは微笑ましそうに見ていた。
それから、みひろんに手を引かれて服屋をめぐる。
野外活動前に行ったところとは違う、可愛い服のあるお店。
みひろんはセンスがないから強くオススメはしないけどと言いながらも、私に似合いそうないろいろなものを紹介してきた。
本当に可愛らしい服もあれば、大人っぽい服もあって、私には似合いそうにない。
だけどみひろんはあれやこれやと私と合わせてくる。
挙句の果てには、何でも似合うと笑ってみせた。
何が似合うのか余計に自分じゃ分からなくなってきて、
結局お店の人にコーディネートを手伝ってもらった。
服はブランド物じゃなくて、そんなに高くない手頃な物。