たすけて、みひろん!
城田くんはしばらく、私の顔をマジマジと見ていた。
メイクはしていないから、顔は昨日と変わらないのに。
そう思っていると、城田くんはニコッと笑った。
「やっぱ、白雪さんは前髪短い方が可愛いよ」
みひろんからも言われた一言を、まさか男子の口から聞くことになるとは思わなかったから、
驚きと恥ずかしさと嬉しさで頬が熱を帯びていった。
「そ、そうかな…?」
頬を手で覆いながら問いかけると、城田くんはウンウンと大きく頷いた。
悪い気はしないというか、すごく嬉しかった。
からかうわけでもなく、純粋に似合ってると言ってくれて、本当に嬉しかった。
それと同時に、似合ってて良かったと安心していた。